口唇ヘルペスとは
口唇ヘルペスは、“かぜの華”、“熱の華”とも言われるありふれたウイルスによる感染症です。
唇やその周りにピリピリ、チクチクするような違和感やかゆみが生じた後、軽い痛みを伴う水ぶくれができます。
その後症状が治まっても、風邪をひいた時、疲れがたまった時、ストレスや過労、寝不足、病気、紫外線などの様々な原因で体力や免疫力が低下するタイミングで再発します。
口唇ヘルペスになる原因
口唇ヘルペスは単純ヘルペスというウイルスに感染することで起こる病気です。
ヘルペスウイルスは、感染力が強く、人から人へと感染します。口唇ヘルペスを発症している人との肌の接触だけでなく、タオルやグラスなどからも感染する可能性があります。
症状が出ていなくても、唾液などにウイルスが含まれていることがあります。この時にキスやほおずりをすると、うつる可能性があります。
再発の原因
単純ヘルペスは成人の半数以上が子どもの頃にすでに感染していると言われています。このときは無症状のことが多く、気づかないこともあります。
このウイルスが体の中に入り、神経を通って神経節に潜伏して、風邪などで体力や抵抗力が落ちたときに再び活性化して症状をみせる(再発する)という特徴があります。
治療法
口唇ヘルペスの治療には、抗ヘルペスウイルス外用薬や、内服抗ヘルペスウイルス薬などが用いられます。このお薬はウイルスが増殖している時に効果を発揮しますので、症状が出たらできるだけ早い時期に治療を始めるのが望ましいとされます。
抗ウイルス薬は、皮膚や粘膜で活発に増殖しているウイルスに効果がありますが、潜伏期にあるウイルスには効果がありません。早期に対処すると治りが早く、ひどくなりにくいため、ピリピリ、チクチクなどの違和感が出てきた早い段階で病院を受診しましょう。
また、頻繁に口唇ヘルペスが再発する方にはお薬を事前に備えておけるPIT(Patient Initiated Therapy)を行うことも可能です。(口唇ヘルペスの方全員ではありません。)違和感が出てきた段階で、 自身の判断ですぐに服用します。⽔ぶくれなどの症状を軽減したり、症状が出ずにすむ場合もあるので、治るまでの期間を短くすることができます。
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